クリスマスは、密かに実験。

公には書いていませんでしたが、
23~25日は、ココランド(宇部市)の
クリスマス・ディナーバイキング会場で、歌っていました。
こうゆう場所では、歌モノよりもインスト(楽器演奏)の方がふさわしい、
と常々思っている私。
インストは心地よいBGMになり、食事もおしゃべりも進みますが、
歌モノは歌詞がある分、具体的なので、
きちんと聞く、か、聞かない、か、どちらかになってしまうことが多いのだと思います。
しかもこの場合は「聞かない」方が多いのでは。
だって、みなさん、食事を楽しみに来ているのだから。
そう思いながらも、いつもの自分のスタイル、丁寧に伝える、という方法は崩せません。
ただ、名乗らず、喋らず、「歌う」ということに徹してきました。
どうせなら、食事をしにきた、いろいろな世代の人たちが、
それを「どう聞く」のか、あるいは「どう聞かない」のかを探ってみよう、と。
ちょっとした実験モードです。
三日間通してみて、答えは……よくわかりませんでした。
でも、何年後かに
「そういえば、昔、ココランドでディナーを食べた時に、
 生演奏の歌があったなぁ、あれ、よかったなぁ」
と、しみじみ思ってくれる人が、きっといる。
それだけは確信しました。
歌モノというのは、本当に難しい。
シンガーソングライターの存在は、更に難しい。
2016年、歌い納めのお話でした。