笹子さんとの最新音源、只今リピート再生中

先日の笹子重治さんとのデュオの録音音源をちょこちょこ再生しています。
これを書いている今この瞬間も、
滞在中の実家には、私の歌と笹子さんのギターが響いているのです。

まだ仮ミックスの状態ですが、かなり良い感じに仕上がりました。
ピアノ弾き語りとは違った、軽やかさ、まろやかさ、丁寧さ。
リピートしても重くないし、重たくも聞けるという、
不思議な二面性を持っているように思えます。
手前味噌かな。でもいいの。そう感じるんだから。

サウンドは、ギター一本。
歌も、コーラスを重ねることなく、一本。
いろいろな楽器を使ったり多重録音をすることなく、
歌によりそう最高のギターを弾いてくれる笹子さんと、
一対一、で、シンガーソングライター・落合さとこの世界を創りました。
これは、私にとって、この上なく贅沢なことなのです。
また誤魔化しもきかないので、
根性というか覚悟がなければ、できないことだとも思います。
ただ、自分に根性があるかどうかはわからないので、
やっぱり、私、変、なんでしょうね。

今年に入ってからはレコーディングを最優先事項として準備を進めつつも、
実際にはどうなることかとソワソワ。
いざスタジオハピネスさんでのレコーディングが始まると、
びっくりするくらいに順調に進み、
三日間で10曲の予定が二日間で10曲を録り終えてしまいました。
事前に笹子さんとの話の中でも
「何回もやったからといって良くなるとは思えないから、
 (一曲につき)2〜3回やって(=録音して)、
 その中から良いテイクを選びましょ」
と言っていたのですが、その通りに進みました。
曲によっては、一回しかやらないものもあったくらい。

その分、オリンピック選手さながら、
一曲一曲、驚くほど集中力を使うようです。
短時間でも、かなりぐったり。
2日目の10曲終わった時
「もう〜〜いやだ〜〜〜あ〜〜〜
 ほんとに、もうーーーやだーーーーーーー」
と、わけもわからず連呼。
あんな自分は初めてで、逆に笑ってしまいました。
笹子さんも、いつもよりも集中力が切れるのが早かったようですが、
内容が濃かったから、納得。

笹子さんといえば。

今回の私の一番の心配事は、
お互いの姿が見えない別々の部屋で同時録音するということでした。
緩急があるし、クリック音もないし、どうなるんだろう………。
ライブのように、お互いが見えるのであれば、
アイコンタクトや体の微妙な動きでタイミングを計ることができるのに…… と。
それを笹子さんに打ち明けると、ひとこと
「大丈夫。ボクいつも落合さんのこと見てませんから」!
なんと!見てなかったんだ(笑)!
確かに一曲目の録音で、すぐに心配は吹き飛びました。
ということは、本当に、音、歌、いきづかいだけで、よりそうギターを弾いてくれているのです。
それはそれで、やっぱりスゴイ笹子さん。

そんなわけで、トラックダウン前の音源を何度も聴くことで、
ぼんやりしていた、タイトルや曲順がかなりクリアに見えてきました。
収録曲は、んーーーーまだ、ヒ・ミ・ツ♪
発売は5月頃になりそうです。