CD「猫の真珠」エピソード#1 〜タイトルのお話


「猫の真珠」。
このタイトルは、収録曲の中からの引用ではなく、全体のイメージから決めたもの。
文字面をパッと見て「豚に真珠」と読み違える人が時々いるようですが、
そこまで自虐的ではありませんヨ。
猫。
私の歌には「猫」が時々登場するし、
私のアトリエの名前が「猫髭うたたね舎」だし、
いつも猫のイラストを描いているし
………お陰で「落合さん、猫がとてもお好きなんですね」と言われますが、
そんな時、私はきちんと説明します
「私が猫なんです」。
今のような猫ブームになる、ずっとずっと前
……40年くらい前からでしょうか、そのマイペースぶりから、
家族に猫呼ばわりされている、という事実。
タイトルの「猫」は、流行を追ったわけでも、
可愛いイメージを出したかったから(?)でもなんでもなく、
私そのもの。
真珠。
これは、涙の象徴であり、
また、大切なもの(人への様々な愛情)の象徴でもありますね。
他、言葉にできなくても、きっといろいろなものをみなさんも想像するのではないかしら。
というわけで、今の私、落合さとこの、
大切なもの、愛情、また、気持ちの揺れ動くさま、様々な涙……
そんなものを集めた作品集なのです。
そして、この人なくして今回のアルバムはうまれなかった、笹子重治さんは、
まさに「猫の真珠」なのです。

余談。
ちなみに、当初、そこまで私の想いを(おそらく)知らなかった笹子さんは
『「猫に真珠」じゃダメなの?』と言ってきました。
『それじゃぁ「豚に真珠」のイメージとつながって、
 私に笹子さん、は、勿体無い!ってなっちゃうじゃないですか〜〜〜
 私、笹子さんの価値、充分わかってるもん〜〜〜!』
と、お答えしましたとさ。