「秋田民謡とシタール」な、ここしばらくでした



ようやく終わった「秋田民謡とシタール山口県ツアー。
制作&裏方として携わりました。
5泊6日の宿泊先になった佐々並音楽堂は、静けさを取り戻し、
最大10人で囲んだ食卓も、がら〜んとしています。
事前の集客で、笑えるくらいに次々と問題が起こり、
土地の人々の考え方や、コミュニティのあり方、限界集落の現実などに直面、
どうなることかと思いましたが、無事に4公演を終える事ができました。
コンサートの内容はといえば、ポスターの通り
「この世のものとは思えない、究極の音楽世界」。
まだまだ若い、梅若流梅若会の、お三人。でも芸歴は20年以上!
その実力に、ダイキチさんのシタール、沢田さんのコントラバスが、
違和感なく溶け合います。
情緒的で、あっちの世界に連れていかれてしまいそうになったり、
かと思うと、ガンガンのプログレみたいになったり。
「秋田民謡とシタール」というタイトルを越えて、
新しい5人のサウンドがうまれ始めているのを感じました。
4日間連続公演の中で、急速に熟成していったようです。
お客様の層は、ご年配の方々が多かったのですが、大いに盛り上がってくれました。
最終日の明木公演では、一曲目から手拍子が出てましたが、
正直、おじいちゃん、おばあちゃんは、プログレだとか、新しいサウンドだとか、
そんなものは抜きにして、純粋に、二人の歌姫の声と男性3人の奏でる音に、
酔いしれ、楽しんてくれたようです。
「こんな音楽がウチの近くで聞けるなんて、ありがたい」
「普通は福岡とかまで行かないと、絶対に聞けないじゃろう。2500円は安い!」
ありがとうございます。
ある施設の人は、興奮冷めやらぬ感じで、
「今日の人たちがクチコミで広めて、また友達を連れてくるから、
 来年は絶対にもっとお客さんが来ます。
 ここの地域の人たちは、いったん、はまるとひつこいんですよ。!!!」と、
これまた、ひつこく(笑)私に話しかけれくれました。
さて、こうして、毎晩、公演を終えて、佐々並音楽堂に戻ると、
今回の公演を全面的に応援してくれている高木さん(佐々並)の奥様がつくってくれた
美味しくて素朴な田舎食事が、食卓にずら〜っと並んでいる、という段取り。
ありがたいことです!!みんなで、かんぱ〜い!
大きいはずの食卓も、大人10人だと狭いのなんの。
押し合いへしあい笑い合い、うるさいのなんの。
音楽談義から始まり、果ては関西弁のつっこみの練習まで、、、
どの夜も長くて、でも短かった。
みなさん、就寝は、だいたい朝4時。。。起床はだいたい10時頃。
そして「寮母な私」は……完全睡眠不足な毎日でございました。
一応、ツアーレポートをアップしよう、と、書いてみたわけですが、
実は、あまりに濃い時間だった為に、処理能力が追いついていない現状。
地元の人々とのこと、
今回の音楽のこと、
秋田民謡のこと、
自分の歌のこと、
秋田組、東京組との、ご縁のこと、
今回携わってくれた、すべての人たちとのこと…
少しずつ、整理ができて、より深めてゆけたらと思います。
ダイキチさんから、ボーカリスト落合に宿題を頂きました。
追分などを、一曲、まるまる覚えること。
そうすると、その中から、新しい気付きがきっとあるはず。
そして、、、とにかく、ここ、佐々並音楽堂を片付けないと!
布団フトン!洗濯物!掃除そうじ〜〜〜〜!
【秋田民謡とシタール山口県ツアー
浅野江里子(唄)、浅野晴香(唄)、浅野鵬修(三味線)以上、梅若流梅若会
ヨシダダイキチシタール)、沢田穣治(コントラバス
久保研二(トークセッション聞き手)、落合さとこ(プチ司会)
*ステージ写真はヨシダダイキチさんのFBから拝借しました