ふたつのピアノ。シンガーソングライターたるもの。


久しぶりの、湯田温泉・DADAでのライブ。
お店の香原さんから、対バンで声をかけて頂いたのです。
ご一緒したのは、初顔合わせ、齊藤さっこさん。
私の、シンプルすぎるピアノ弾き語りとは全く逆の、
広がりのある素晴らしいピアノと伸びやな歌声。
香原さんも
「(二人が)似てるかと思ったけど、
 実際聞いたら全然違って、それが良かった」と。
まさに、ふたつのピアノ、ふたつの世界。
私は、短いなりにも、落ち着いて、自分なりの良いステージができたように思います。
最後は、それぞれの歌に、それぞれが加わるというセッションも。
 


いろいろな活動をしている中で、今回のライブのように、
自分が、いち、シンガーソングライターとしての立ち位置に戻る時、
改めて思うことがあります。
いや、ここのところ、特に思うこと、かな。
シンガーソングライターというのは、本来、それ自体が生き様なのです。
自分の想いや主張を、わざわざ歌にして、人前で歌うわけです。
楽器だけならば、抽象として、聞く人が自由にイメージを膨らませることができる。
だけど、歌には言葉がある。
言葉はとても具体的だから限定される。
わざわざ、そんな難しことをしている。
だから、創る側には、それなりの「覚悟」がないといけない。
「作品に対する責任感」も。
みなさんにおいては「聞く覚悟!」と言いたいところですが
まずは「向き合って聞いてみよう」で。
「知らない歌はつまらない」ではなくて、
「この人は、一体何が言いたいんだろう?」と。
その上で、好きとか嫌いとか…感じてもらいたいのです。
なんで、そんなめんどくさいことをしているの?なんて言わないでください。
それが生き様なんだから、辞められないんだもん。
【落合さとこ:セットリスト】
大人のせんたく/どぶ猫ブルース/赤いつながり/モンブラン
/夕方のカラス/(美しい日本語JAZZから2曲)/ランプのつぶやき
(セッションで)ルッコラが咲いたよ