CD制作・雑報特報#13〜サウンド・オブ・サイレンス

先日、別件の打合せで、「サウンド・オブ・サイレンス」の話が出ました。私も何度か聞いたことがある逸話ですが、本当はあの歌は、アコースティックギターのみの伴奏だったとか。ところが、アーティスト本人に何の断りもなく、プロデューサーが勝手にドラムの音を重ねて録音をし、それを発売後に知ったサイモンは憤慨。でも、結果、大ヒットとなったという話。プロデューサー曰く「ドラムの音がなければ売れなかった」。
自分をひたすら掘ってゆく創り手と、客観的な見解で世界をまとめてゆくプロデューサー。スタンスが違うのだから、考えが違うのも当たり前。どちらかが正解、という話ではありません。
さてさて、規模は、ぐーーーーんと小さくなって、ここ数ヶ月、向き合っている落合さとこアルバム制作のおはなし。これは、人生の後半戦に向かっていく為の大事な一枚にしたい!と、考えたので、一人で掘ってゆく作業だけではなく、外に広がってゆけるよう、皆さんと私を繋ぐには何が必要かを見極めてくれる人がいる!感じました。
そこでお願いしたのがTプロデューサー。最近も、ついつい創り手の想いのみで、違う方向に行きそうになっているところを「さとこさんにそのつもりはなくても、聞く人が傷つく場合もあるんだよ」と。そんな風には到底考えが及びませんでした。猫人間さとこ、軌道修正。
山あり谷ありで進みながらも、ゴールが山の向こうにちらりちらりと見えてきたような気がします。具体的な収録曲名やCDタイトルなど、報告できる日が近づいてきているのかもしれません。その時を、どうぞお楽しみに。