CD制作・雑報特報#25〜『父の鼻歌』

いつもは数日しか滞在しない横浜の実家ですが、今回は約2週間の長期滞在。御陰で父の鼻歌を沢山聞くこととなりました。いくつか例をあげてみましょう。
♪せや〜さくらしょうがっこう〜
横浜市立瀬谷さくら小学校校歌。メロディがおぼつきませんが、歌いたいことはわかります。
♪ねこにんげんの〜 あたし。
NHKみんなの歌「猫人間のあたし」。リズミカルなメロは民謡調に?本当は「猫人間のあたしは〜」と続きますが、なぜか「あたし」で終止します。そもそも、私が家族から猫人間と呼ばれるゆえんは、父が猫人間の親玉だから。
♪ごほんゆびの〜 たいよう〜
:山口でうまれた歌「太陽の五本指」。逆です、逆!メロも全く違います。
♪ゴー!ゴー!レッツゴー!
:メロの歯切れ良さ、堂々たる歌いっぷり。初めて聞く歌です。「何かのアニメソング?」と母に問うと「違う違う、レノファ山口よ」。山口でうまれた歌・レノファ山口応援歌だとは全く気付きませんでした。父上、正しくは「ゴーゴー、レノファッ!」です。勿論、音符も違います。
午後3時には母と私にお茶をいれてくれます。それは、おやつが食べたいから。いくつになってもオコチャマな父です。


『父の鼻歌』

いくつになっても音痴な父が 最近歌をくちずさむ
しばらくぶりの実家でのこと 私の歌をくちずさむ
「ご機嫌な時はあんな感じ」と こっそり母が耳打ちしてきた
少しは親孝行できてるのかな 父の鼻歌が瞼に染みる

骨身を削って創った歌を 呑気に音痴にくちずさむ
しばらくぶりの実家の夜は いつもより柔らかな灯りがともる
自分に正直になればなるほど 進む道の先は暗くて見えない
そもそも音楽とは何なのでしょう 父の鼻歌をお星が真似る