リメンバー!+debut。そら庵(深川)にて。

プチツアー3本目。
下町の情緒が残る深川「そら庵」さんにて。
約20年ほど前にユニットを組んでいた高橋裕(チャーリー高橋)さんとの、久しぶりの共演でした。

高橋さんは、一見「単なるおじさん」(失礼!)。
かろうじてギターを持ってるから、ミュージシャンかなと察しがつく程度。
ですが、その正体は、ブラジル音楽の和声進行に、
謡曲、小唄、民謡、雅楽、声明などの古謡、中国、モンゴル民謡などを融合させ
独特の世界をつくりあげる編曲家(?)。
歌も書いているので、ソングライターでもあります。

ネットが普及していなかった時代に、
高橋さんの連絡先を調べアタックし結成した、ある主コアなユニットでしたが、
どこか世界の破滅をにおわせる独特のオリジナルは、時代が追いついてきたのか、更なる広がりをみせ、
今は沢山のボーカリストが彼の歌を歌っているそうです。

「あの時代は、落合さんを通じて沢山の実験をやりましたネ」…と、当時を振り返りながら進めるスタイル。
そこからライブタイトルは「リメンバー!」。
そして、高橋ワールド・新人ボーカリスト、Licoさんにむけて「+debut」。
笹子重治さんとのデュオでは「新入り」な私ですが、高橋ワールドでは今や立派な「古株」なのでした。

Licoさんが高橋作品を歌った後、私は数曲オリジナルを弾き語りし、
その後、高橋さんと座談会風にトークをしながら、
ギターにあわせて彼の「家族シリーズ」を久しぶりに歌いました。
あの頃は考えてもいなかった「歌い手として大切なこと」に気付いてきたおかげで、
懐かしさだけでなく新鮮さも感じながら、彼の作品と向き合いました。

この日、ピアノの岡野勇仁さんも参加されていたのですが、
深川への想いを描いた岡野さんの作品「深川」も、彼のピアノで歌いました。
「歌詞が聞き取りやすい」など、お陰さまで大好評。
「落合さんの歌声を是非公式バージョンに!」。
嬉しいですね。
【落合さとこ弾き語りセットリスト】
 ストリップルン/さっちゃん/さくら貝〜リンゴサン/幸せの汽笛/ポーじいちゃん
高橋裕デュオセットリスト】
 いつもの公園/ごはんのあとのお茶/楽しい我家/うた/寝息(以上、家族シリーズ)