CD「さくら貝・記念コンサート」#2@草津温泉


群馬県出身の祖父がでがけた童謡集「さくら貝」のCD完成記念コンサート、第二弾。
祖父の地元であった富岡市での初回に続き、今回は草津温泉のカフェ・uusiさんでの開催。
同じ県内でもちょっとエリアが違いますが、
高校の同級生が核になって動いてくれている大切な場所。
祖父の話を交えながら「さくら貝」シリーズをたっぷりお届けしました。
また、童謡・唱歌〜小さなコンサート、と銘打っていることもあり、
「さくら貝」は知らなくても、懐かしい唄や、ちいさなこどもたちへの歌を聞きに、
若いファミリーや、ご年配のご夫婦などが、足を運んでくれました。

そばに座っていた、品のあるおばあちゃまが、
一曲目の「朧月夜」から一緒に歌ってくれたのは嬉しかったなぁ……。
「ごめんなさいね。ちょっと一緒に歌いたくなっちゃって」と。
このおばあちゃま、私の家族を歌ったオリジナル「ニュータウン桜通り」を聞いて
「なんて素晴らしいご家族なんでしょう!」と、えらく感動してくれました。
知らない歌だからつまらない、なんてことはないのですよね、本当は。
ファミリーのお母さんたちも、ほとんどの童謡唱歌を、我が子に向けて歌っていました。
ちいさなこどもたちも、ママと一緒にくちずさんでいました。
童謡唱歌が消滅してしまう危機感を持っている私としては、
この「当たり前」の風景に、ちょっと胸が熱くなりました。
あとで、お母さんのひとりに聞いてみたところ
「(童謡唱歌が消えてしまいそうなことについて)そうなんですか!?
 私は、案外高齢になってから子供をうんだので、こうゆう歌は知っているんですが
 ……確かに私たちがギリギリなのかも………」。
是非こどもたちに歌い継いでいってください!と、つい、熱く語ってしまいました。
そうそう、この日も「さくら貝」シリーズの「其の後の猿と蟹」で、富岡会場同様に紙芝居を披露しました。
こどもたちは、かぶりつき状態で、昔ながらの絵を楽しんでいました。

8月とは思えない、すっかり「秋」だった草津温泉
肌寒い気候とは裏腹に、とても暖かいコンサートとなりました。
会場を提供して下さったuusiさん、
カフェメニューの提供など、ご協力下さったすべての皆さん、本当にありがとうございました。