Wuu(柏)での弾き語り。一人でもいい、誰かの心を震わせることができるなら。

6月に初・弾き語りをさせて頂いてから、さほど間を空けずにまた歌わせて頂きました。
wuuさんは、会場の雰囲気もスタッフの皆さんもとても気持ちが良いので、
余分なことを気にせず、歌うことに集中できるのです。
この日は3組の出演で私は2番目、50分のステージでした。
当初は、ラブソングばかりを歌おうとしていたのですが、
先日の秋祭りで歌った「お米と歌と」が、今、自分の中で旬なのを感じ、
どうしても歌いたくなって、支離滅裂な選曲になってしまいました。
他の出演者さんのお客様の層が案外若く、
私の歌いたい内容は、なかなか伝わりにくかったかもなぁ
…などと思いながら、3組目の方の歌を少しばかり堪能。
その後、飲み物でも呑もうとロビーに出てオーダーを済ませると、
お店の女性の方が目を潤ませて私にいろいろと話かけてくれたのです。
「私…田舎者なんですけど、最後のお米の歌……あれが心に響いて……」と。
隣にいた男性スタッフさんも、
「落合さんの歌は、聞こう、と思わなくても、言葉が勝手に入って来るんです。
 すごく個人的なことを、素直に歌にして歌っている、
 だけど、みんなそれぞれ共感できるところもあって……」。
他にもいろいろと3人で話をしたのですが、
毎日音楽を聞く立場のお二人が、私の歌に心が震えてくれているのが、手にとるようにわかり、
それが何より嬉しかったのです。
たった一人でも二人でも、こうして心の底から感じてくれる人がいる、
それだけで、私自身もどれだけ幸せな気持ちになれたことか。
ギャラがいくらとか、会場が遠いとか、そんなことは吹っ飛んでしまうのです。
そして、「歌」というものについて、また「シンガーソングライター」というものついて、
私が普段思っていることと同じ様なことを、お二人も感じ、考えていることもわかりました。
「もっと、もっと、こうゆうシンガーソングライターが増えてゆけばいいのに!」と。
私が進んでいる道は、狭くて細い道かもしれません。
でも、間違ってはいない。
そう思えた夜でした。
そして、片道2時間の道のり、最終電車に乗り遅れないように、走って会場を後にしました。
また歌いに行きます!

【セットリスト】
さっちゃん/どぶ猫ブルース/のうみそ/馬鹿な女/小石を拾って/キリギリス/筆箱/お米と歌と